こどもが好きでね。

現役保育士、一児の母が感じた日々の出来事をもとに、保育士と母親それぞれ目線から子どもや保育の在り方を考えていきます。

【見えない保育】過ごし方と伝え方を考える

保育の様子を保護者が直接見る機会は少なく、保護者にとって保育の様子を知る手段は、毎日の連絡帳やお迎え時が中心になっているかと思います。

そして、保護者は保育中の様子を見ることが出来ないからこそ、毎日我が子がどうやって過ごしているのか気になるもの。

 

今回は、保育園での過ごし方を改めて考え、保護者にどのようにして日々の子どもの様子を伝えることが望ましいかを考えていきたいと思います。

 

まずは、保育園での過ごし方。

保育園では、年間カリキュラムを立て、それに則って月案、週案、日案を立てていきます。

今回注目したいのは日案。

子どもたちが1日の大半を過ごす保育園で、どんなことを経験し、感じ、育てていくことが出来るのか、慎重に考えていきたいものです。

 

私が以前働いていた保育では、年間カリキュラムや週案は細かく立てていたものの、日案だけが大まかな面があり、複数担任だったことも相待って、『今日は何をしようか』とその日の朝に担任同士で話し合う場面が多く見られました。

『◯◯の公園にしようか』『最近は向こうの神社方面も行ってないよね』『曇ってきたから室内にしようか』『この製作が準備出来てるからやってみようか』...

そんな会話が繰り返されるたびになんだかモヤモヤ。

こうした話になるたびに、事前にもっと細かい部分までその日の過ごし方を考えたい、と感じていました。

なぜなら、大まかに立てた日案では必ずどこかに[漏れ]があり、予想していなかった出来事が保育中に起きてしまうからです。

他にも、時間配分をよく考えた上で保育を進めていかなければならないし、何をするにも事前準備が必要。

細かな部分まで考え、準備をしておかなければ、必ず保育中に[もったいない時間]が生まれてしまいます。

実際に、活動が早く終わりすぎてしまって『このあと何をしようか』となってしまう場面も経験しました。

本来、こんなことはあってはならないですよね。

 

保育中は子どもたちの貴重な時間ですから、もったいない時間など作りたくありません。

その時間があればもっと楽しい思い出を作ることが出来るし、準備にかけている保育士の手を子どもたちにかけることが出来ます。

 

保育に慣れてくると、次第にその場で保育内容を思いつき、案が無くても実践することが出来るようになることも確かです。

しかし、基本はやはり、事前に丁寧で細かな日案を立て、必要に応じて教材等を用意しておき、予想外のことが起こった時に余裕を持って対応することが出来る心構えが大切だと思います。

 

次に、保育園での1日をどう過ごすかについて具体的に考えてみたいと思います。

 

保育内容(設定保育)の立て方については、各園の方針や月齢年齢の違いなどもあるためあえて触れず、ここでは保育内容の質について考えてみたいと思います。

 

前述した通り、私が以前働いていた園では、日案が大まかなものであったため、細かな部分はその場で考えながら保育を進めることもありました。

本来であれば、導入から考え、必要なものは事前に用意しておき、時間配分を考えながら次に何をするかまで途切れることなく考えておくもの。

それが出来ていれば、保育の質はぐっとあがるはずです。

そして、事前に立てた【柱(=日案)】があれば、保育中も心に余裕が出来ますよね。

 

私は、ここからが大切だと思うのです。

余裕があれば、子どもたち一人一人の姿がよく見えてきます。

どのようにあそんでいるのか(取り組んでいるのか)、前回の同じ活動と比べてどう変わったか、お友だちや保育士とのやりとり、どんな会話をしているか...まだまだたくさんの姿が自然と見えてくるように思います。

 

そうした中で、保育士が感じた子どもたちのさまざまな変化や成長。

これを是非、保護者に伝えてほしいと思います。

 

自分自身が親になって気付きましたが、お迎え時、

『今日は公園でブランコをしてきました!何回も乗って楽しそうでしたよ!給食も全部食べました!』といった保育士からの報告も嬉しいのですが、

『今日はお友だちと電車ごっこをしたんですよ!今まではみんなそれぞれ自由にホールの中を走って遊んでいたのですが、今日は◯◯君、△△君と一緒に並んで走って嬉しそうでした!』

といった報告のほうが、より具体的で子どもの姿が目に浮かびやすく、心の成長を感じられて嬉しく思いました。

 

それからは、私も保護者に子どもの様子を伝える時は、その日経験した出来事やその日のメイン的なる活動の様子、楽しかった出来事と合わせて、その子の成長を感じられるようなエピソードを必ず1つお伝えするように気をつけています。(子どもの体調が悪い時は別ですが)

また、お迎え時はバタバタしていたり、複数の保護者さんが同時刻に迎えにきてじっくりと話すことが難しい場合もあると思うので、出来るだけ連絡帳に細かく書いてお伝えするようにしています。

 

保護者の方々に少しでも安心して預けていただけるように、子どもたちが楽しく過ごしている様子や成長した姿をしっかりと伝えていきたいです。

そして、そのためにも、保育内容の質を高め、子どもたちとの一分一秒を大切にしていきたいと思います。

【母子分離】保護者の気持ちに寄り添う心②

我が子を保育園に預けた後の、母の不安。

そんな時、ある保育士さんの対応が母の不安を拭ってくれました。

 

※【母子分離】保護者の気持ちに寄り添う心①

の続きです。

 

 

その保育士さんは、息子の担任の先生でした。

はじめの頃は、受け入れの際に『おはようございます!◯◯君、今日は体調どうですか?』と声をかけていただき、体調や、前日の夜にあった自宅での出来事や今朝の出来事を伝え、共有していました。

次第に信頼関係が生まれ、先生の言葉掛けは

『おはよう!昨日はお外でいっぱい滑り台をして楽しかったよね!今日はお散歩へ行って、お花を探してこようね!お母さん、今日は◯◯君の体調どうですか?』や

『◯◯君おはよう!お母さん、◯◯君、昨日は少し咳が出ていましたが今日はどうですか?今日はお外で砂場遊びをしようと思うのですが、お部屋で過ごした方が良さそうですか?』

と、はじめに子どもに声を掛け、次に母親である私に声を掛けてくれるようになりました。

 

些細なことではありますが、息子に真っ先に声をかけてくれたことが母としてはとても嬉しかったことを覚えています。

(この先生は、昨日の出来事もしっかり覚えてくれているんだなあ。ちゃんと見てくれているんだな。今日は保育園でこんなことをして遊ぶんだな。)と、忙しい朝の受け入れの一瞬の間に、息子との会話だけでなく、母が求めている情報やきちんと見てもらえているという安心を与えてくれたのです。

息子も、前日の園での楽しかった出来事を思い出したのか、笑顔で自ら先生のもとへ。

そして、最後は息子と一緒に笑顔で『お母さん、いってらっしゃい!』と送り出してくれました。

(今日も頑張らなきゃ!)と背中を押してもらえたような気がしました。

 

慣れた頃でも、時々、泣いて離れようとしない日もありました。

そうした時は、『あらー。ママが大好きだもんねー!一緒に居たいよね!ママも◯◯君のことが大好きなんだよ?ママもお仕事頑張ってくるから、◯◯君は先生といっぱい遊んで待っていようね!今日はお散歩に行くよー?アリさん探しに行こ!◯◯君はアリさん見つけるのが上手だもんね!よし!お母さん!あとはお任せください!大丈夫です!』と笑顔で元気な声で送り出してくれました。

泣いている息子の姿を見るのは少し切なかったですが、先生が私の気持ちを代弁してくれたことが嬉しかったですし、この先生がいてくれれば大丈夫!と思えるようになってきました。

 

そして、この出来事をきっかけに、私の不安や心配も少なくなり、(今頃お砂場遊びをしてるのかな?)と楽しく保育園で過ごしている息子を思いながら仕事が出来るようになりました。

 

朝の受け入れ時の会話の大切さを痛感した出来事でした。

 

朝の受け入れ時は、保育士だけでなく、出勤前の保護者も時間がないため、どうしても慌ただしくなってしまいますよね。

保育士としては、その日の家庭での様子を知り、必要なことを引き継いだ上で保育を行なっていくので、やはり家庭での様子は確認しなければなりません。

一方、保護者の中には、その日保育園でどんなことをして過ごすのかを知りたい方もいるかもしれません。それを知ることで、私のように安心したり、ポジティブな気持ちになれる方もいるかもしれません。

 

 出勤前の限られた時間。急いでいる保護者の状況も理解しつつ、【出来るだけ端的に、一つでも多くの情報を保護者に提供し共有すること】が、保護者の抱える不安や心配を拭い去るための1つのポイントになるのではないかと思います。

 

そして、これを実践するためには、事前にきちんと日案を立て、保育士自身がその日の活動の見通しを持つ必要があります。

なにより、日々の保育の中で一人ひとりをよく観察し、些細なことに気付き、保護者に伝えられるようにすることが大切ですね。

 

保育園は子どもたちの生活の場。

家庭と園が連携し、毎日いかに親密なコミニュケーションを図れるかが非常に重要になってくると思います。

【母子分離】保護者の気持ちに寄り添う心①

我が家の息子は、一歳半で保育園に入園しました。

その時の気持ちを思い返すと、今でも少し胸が苦しくなり、なんとなく切ない気持ちになります。

 

今回は、保護者側の気持ちに立って、保育の在り方や保護者との関わり方について考えていきたいと思います。

 

我が家の息子も入園したばかりの頃は、毎朝、保育園の玄関に入り『いってらっしゃい』と送り出す時、離れたくないとしがみついて泣いていました。

園の保育士さんたちを信頼していましたし、(きっと大丈夫!)と息子の力を信じてはいたのですが、今思うと、もしかしたら信頼したり息子を信じることによって自分自身が安心したり不安や心配を拭おうとしていたのかもしれません。

 

園生活にも慣れてきて、母子分離の際に泣くこともなくなり、笑顔で保育室に入ることが出来るようになった頃...

(良かった!)(楽しく過ごしてきてね)と思い笑顔で送り出せるようになった一方で、(怪我はしないかな)(悲しい気持ちになっていないかな)(元気に帰ってきてくれるかな)(お仕事ばかりでごめんね)といった気持ちが何度も頭をよぎりました。

そして、この気持ちは、卒園するまで毎日続きました。

 

こうした気持ちを抱きながら大切な我が子を預ける保護者は、きっと私だけではないと思います。

どんなに園や保育士を信頼していても、心のどこかで心配事が消えず、どこかで自分を責めてしまったり、つい息子のことばかり考えてしまったり...

 

息子は特にやんちゃ坊主だったので、遊具からの転落やお友達との衝突なんかも心配でしたし、1歳半というまだ言葉で伝えられる月齢では無かったので上手く気持ちや要求を伝えられないことも心配でした。

また、ニュースで目にするような、園では防ぎようの無い大きな怪我、お散歩中の不慮の事故など、どうすることもできないような場面に出くわしてしまわないだろか、といった心配もありました。

心配し出すとキリがないのですが、それでも、考えたくなくても頭によぎってしまうことだってたくさんありました。

 

そんな時、息子が通っていた園の、ある保育士さんの対応に心が救われたような、少し肩の荷が降りたような出来事がありました。

 

【母子分離】保護者の気持ちに寄り添う心②

に続きます。

 

その保育、【脅しの保育】になっていませんか?

特に若い先生や保育経験の浅い先生からよく聞かれる言葉があります。

 

『きちんと座らないと、おやつは食べられません』

『いつまでも走り回ってるなら、お外に遊びに行けないよ?』

『トイレにいかないと、ご飯が食べられないよ?』

『お話を聞けない人は、お絵かきできません』

 

こんな言葉、聞いたことがありませんか?

 

座ってほしい、話を聞いてほしい...理由は様々あると思いますが、おそらく、この時保育士さんはとても一生懸命に、【今すべきこと】や【今してほしいこと】を子どもに伝えようとしているんでしょうね。

 

しかし、

『◯◯しないと、△△できないよ?』

という伝え方、

子どもに賞罰を与えていることになるんです。

極端な言い方をすれば、【子どもを脅して、大人の言い分を伝えようとしている】のではないでしょうか。

また、否定的な伝え方であるため、子どもへの言葉掛けとしてはふさわしくありません。

 

本来、椅子に座っておやつやご飯を食べてほしいときは、

『お尻を椅子にくっつけて食べようね』

といったシンプルな言葉掛けで良いのです。

『座らないと、食べられないよ』

というワードを並べてみるとわかりやすいのですが、『△△できない』という否定的な言葉掛けでは、結局子どもは【自分はどうしたら良いのか】わかりません。

保育者が伝えたいことは、『座らないと食べられない』ということではなく『座って落ち着いて食べて欲しい』ということ。

『話を聞かないとお絵かきが出来ない』ということではなく『説明をよく聞いて理解してから、お絵かきを始めて欲しい』ということ。

 

つまり、保育における言葉掛けで求められるのは、脅したり賞罰を与えるような伝え方をするではなく、各場面において、【子ども自身がどうしたら良いのかを保育士が明確にわかりやすく伝えること】なのではないでしょうか。

 

もちろん、年齢や発達段階によっては、反抗的で、どうすべきかを理解していてもあえてやらない、何度声を掛けてもなかなか伝わらないといったケースもあると思います。

それでも、否定的で賞罰を与えるような伝え方はやはり避けるべきです。

【まずは反抗する子の気持ちに寄り添い】、

【ありのままの気持ちを認めた上で】、

【保育士自身が今その子にしてほしいことを伝える】

【なぜ保育士が子どもにそうしてほしいと思うのか、理由を明確に伝える】

その繰り返しが大切なのだと思います。

どんなに小さな子どもであっても一人の人間であり、きちんと意思があります。

反抗したり、ふざけたくなったり、いたずらしたくなることもあるでしょうし、今取り掛かっていることをやり続けたい場面もありますよね。いくら保育士が『今はこれをやる時間だよ』と伝えても、子ども自身が今はやりたくないと思う時もあるでしょう。

そうした子どもの気持ちに気付き、寄り添うことで、自然と肯定的な言葉掛けが生まれてくるのではないでしょうか。

 

保育はいつだって子どもが主人公。

子どもへの言葉掛けは慎重に、大切に、そして伝え方をしっかりと考えていかなければいけないと思います。

 

【気になる子】こそ丁寧に。

私はこれまで保育園や児童発達支援施設などで働き、保育現場でたくさんの子どもたちに出会い関わってきました。

年齢も様々。特に、支援施設では1歳〜18歳までの子どもたちが通園しており、一人一人に合った関わり方を模索し、悩んだこともありました。

甘えん坊な子、ゆったりマイペースな子、活発で体を動かすことが大好きな子、人とお話しするのが大好きな子...本当に十人十色。

そんな十人十色の子どもたちが一緒の時間を過ごし、毎日の園生活を共にする。

保育園の先生たちは、それぞれの性格や個性を受け止めつつ集団で保育を行っていくので、大変な面も多いですが、それが楽しい部分でもありますよね。

 

そんな中、時々目につく、【気になる子】。

【気になる子】と言っても、言語発達面がゆっくりな子だったり、家庭環境が心配される子だったり、これもまた様々なのですが、

今回は、世間で言う『手がかかる子』にしぼって考えてみたいと思います。

 

私がこれまで出会った子の中には、

大人に叱られるとツバを吐きかける子

お集まりの時間になると場を離れようとする子

思い通りにならないとすぐに手が出る子

物に当たってしまう子

大人からの働き掛けに反抗的な子

大人の顔色を伺いながらやってはいけないことをやってしまう子

がいました。

 

私自身、まだ若く経験が浅い頃は、『いけないことはいけないこと!』『きちんと正しいことを伝えなきゃ!』と正義感のようなものに駆られ、行為を叱ったり、どうしたら良いのかを伝えることに必死でした。

初めての職場が児童発達支援施設だったため、小学生と関わる機会が多かったのですが、思い通りに行かないとパイプ椅子を振り回したり、大人相手に殴りかかってきたり、暴言は日常茶飯事。

周りの子も含めて、怪我だけはさせちゃいけない、と言う気持ちも大きかったのですが、今になって振り返ると、当時の自分が情け無く、(なぜあんなに叱ってしまったんだろう)と子どもたちに申し訳なくなることもあります。

 

あれからたくさんの経験を重ね、気付いたことがありました。

正しいことを伝えることは大切だし、叱ることも必要。

だけど、何よりも大切なのは、その子との信頼関係なんですよね。

それも、上っ面だけじゃない、心の深いところでの絆が必要なんです。

信頼関係を築くことなど当たり前のことではありますが、実は難しく、こうした【気になる子】ほど信頼関係を築くまでに時間がかかります。

どうしても咄嗟的に、止めようと叱ったり注意することが先に出てしまいますから。

 

最近では、ツバ吐きが目立つお子さんとの関わりがありました。大人の顔色を伺っては、[イタズラ]では済まないようなことを繰り返してしまうのです。そして、大人がそれを止めると顔面にツバを吐きかける。3歳児でした。

はじめは関わり方に悩みましたが、この子の場合は、行動を止める前にその子をそのまま受け入れることから実践しました。

名前を呼び、そばに寄っただけで何度ツバを吐きかけられたかわかりませんが、それでもそのままぎゅっと抱きしめて、『大丈夫だよ。ツバをかけなくても、大丈夫。』と静かに出来る限り簡単な言葉で声を掛けました。すると、その子はツバ吐きをやめ、静かに『うん』とお返事。私が話を始めたのは、そこからです。どうしたかったのかを聞いた上で、やってはいけないことを伝えました。叱るというよりは、出来るだけ子ども自身のモヤモヤした気持ちに寄り添いながら話すように気をつけました。

そうした関わりを続けることで、この子との信頼関係が生まれ、一連の目立った行動もぐっと減りました。

 

お集まりの時間になると、場を離れてしまう子も多いかと思います。

そうした場そのものが苦手なお子さんもいらっしゃいますが、中には自分だけに注目してほしい、構ってほしい、という気持ちを抱えながらやってしまうお子さんもいるのではないでしょうか。

こうした気持ちに気付かずにただ叱ってしまっては、さらに状況が悪化してしまうように思います。

子どもにとっても、大人に対する不信感が大きくなるだけではないでしょうか。

 

 

 

どの保育園、どのクラスにも必ずこのような気になる子はいると思います。

そうした子の困った行動には全て理由があって、本当は子ども自身も困っていることなのかもしれません。

 

叱ることは大切です。

保育者として伝えなければいけないこともたくさんあります。

一方で、保育中のどんなに忙しい状況であっても【子どもの心に寄り添う気持ち】だけは忘れないでほしいと思います。

咄嗟的に注意したり叱ったりしなければならない場面もありますが、出来る限り、ありのままの子どもの姿を受け入れ、認める余裕を持った保育を心がければ、温かくより良い保育が出来るように思います。

 

そして、気になる子ほど、手がかかる子ほど、じっくりと向き合い、より丁寧に関わっていきたいです。

【保育士の在り方】を考える

こんにちは、ニシムラナツコです。

 

今日は、【保育士の在り方】について考えたいと思います。

 

というのも、最近、保育園で勤務している方とお話しする機会がありまして、そこで出た

【二日酔いの保育士】や

【若い保育士を言葉で潰す先輩保育士】

というワードが気になりました。

 

女同士の職場ですからね(男性保育士もかなり増えていますが)、当然いろんなトラブルがあるのも事実です。実際に、私が勤務する保育園でもいろんなことがありました。

いろんなことがあるのは仕方ないこと、そして、保育士も人間ですし、やっぱりいろいろあるわけです。笑

 

けど、そうした【いろんなこと】、つまり、私生活のことはもちろん、保育者間のトラブルや保育以外の個人的な感情は、【保育の現場】には持ち込んではいけないと思うのです。

 

 

 

 

たとえば、前述の【二日酔いで保育する保育士】。

詳しく聞けば、保育中に他の保育士に現場を任せ、その保育士はしばらくトイレに引きこもっていたそうです。私の知り合い保育士が、『大丈夫?』と声をかけに行くと、焦った様子で『大丈夫です!』と一言。

普段よりメイクがかなり濃く(おそらく風呂に入らず、そのまま出勤した感じ)、残った酒臭さを隠す為にマスクをしながらの保育だったようで、帰り際には『今日はすみません!2日酔いだったんです!』と言い残していったそうです。

 

これを聞いた時、開いた口が塞がりませんでした。

保育という仕事をなんだと思っているんだ、と純粋に感じました。

 

飲みに行く事はもちろん、プライベートは個々の自由ですよね。

 

しかし、次の日が勤務とわかっているなら、二日酔いにならない程度に飲むとか、保育に影響が出ないように制御することは必要だと思うのです。

それは、保育士に限らず、どんな仕事であっても同じなはず。

 

特に保育士は、子どもたちと一緒に1日の大半を過ごし、責任を持って大切な子どもたちの命をお預かりする仕事。

二日酔いの状態で、その責任を果たすことが出来るのでしょうか。

保育に携わっている方や小さなお子さんを育てるお父さんお母さん方はわかると思うのですが、子どもの事故(怪我、転倒、転落、溺水、噛み付き行為など)というのは本当に一瞬で起こってしまいます。

だからこそ、保育士は、現場で保育をしている間、一瞬も気を抜いてはいけないのではないでしょうか。

 

これは、二日酔いに限らずです。

恋愛や家庭のことなどに意識が向いて、保育に集中出来ていなかったり、目の前の子どもたちの姿が見えていなかったり...

これでは、事故を防ぐことは出来ません。

保護者との信頼関係にも繋がる問題です。

 

 

 

そして、【若い保育士を言葉で潰す先輩保育士】。 

 

保育業界ではよく聞く話です。

そして、これは本当に難しい問題だと思います。

一見、先輩保育士側のいじわるのように見えたりするのですが、よーく話を聞いてみると、若い保育士側に非があったり...

 

『何度伝えても伝わらない。直らないし、直そうともしない。だから、厳しく言ってしまうし、若い保育者に厳しい【指導】をしなければならなくなってしまう。そうした【指導】が繰り返されることで、結局、若い保育者はやめていってしまう』

という話も、聞いたことがあります。

この場合、若い保育者は、【おやつの時間、子どもたちに『牛乳を残さず飲むように』伝えているにも関わらず、自分は牛乳が嫌いという理由で牛乳を下げ、代わりに持参のお茶を飲んでいた】そうです。

極端な例かもしれませんが、これでは、先輩保育士から【指導】されてしまうのも仕方ないかと思いますね。笑

保育士は子どもたちのお手本です。

 

若い先生に限ったことではありませんが、一般常識に欠けているのではないかと感じる保育者も中にはいます。

一方で、後輩保育士に対して【理不尽な指導】をする保育者もいますし、やはり難しい問題ですね...

 

 

 

 

 

このように、保育士といえども十人十色。

 

本当にいろんな保育士さんが現場で働いていますし、そこにはいろんな価値観や保育観があります。

だからこそ、保育士同士でトラブルも起こります。

 

それは仕方がないことです。

【いつもどんな時もみんな笑って仲良く】は、残念ながら難しいです。笑

 

 

しかし、

保育士の前には、必ず子どもがいます。

目の前の子どもたちの身体を守り、心を守り、愛情を持って育てていくのが保育士です。

たとえ、保育士間でトラブルやいざこざがあったとしても、子どもの前ではぐっと堪え、嫌な大人の姿は決して子どもに見せてはいけないのではないでしょうか。

二日酔いで保育することは、以ての外ですね。笑

 

 

 

どんな理由であれ、子どもたちの前では、それぞれの保育士が抱く【理想の保育士】であってほしいと思います。

 

 

そして、

保育のプロとして、知識を高めること、日々自己研磨していくことはもちろん、

【一歩保育の現場に足を入れたら、そこを出るまでは保育士という役柄を全力で演じること】

が、何よりも大切なのではないでしょうか。

 

一人一人の保育士がそれを意識するだけで、保育の質はぐっと上がるように私は思います。